感情をうまく扱える人が圧倒的有利な時代がくる


昨年後半に読んだ本の中で、一番面白いと思ったのはこちらです。

要約すると、AIが普及すると「24時間働いて人間よりも正確。そして複雑な意思決定も間違いなく行えるので、相当数の労働者がいらなくなる。そしてロボットを政府が規制しないと、人間が追いやられてしまい、超所得格差の暗い時代がやってくる」という話です。この手の話は、ディストピアSF小説などで、過去に多く書かれてきたと思うのですが、それがテクノロジーの進化に伴い、いよいよ現実化しているという本です。

自分が漠然と考えていたのに比べ、AIの浸透と進化は相当早いことを知りました。今後のおおまかなトレンドがサクッと頭に入るので、おすすめです。

さてここ数カ月、この本について思いをはせていたところで、正月ということもあり妻とのんびり「AIが進んでいった世の中で人間のほうが優れている点は、どんなものだろう」と長々と雑談したら、これがなかなか面白かったです。

人間のほうがAIロボットより優れている点

1.感情を取り扱う作業

何か同じことをしてくれたとしても、人間がやってくれるのと、ロボットがやってくれるのと有難みが違うのは、「人間が時間を割いて、思いを使って行動をしてくれた」ということ。相手の時間や労力を割いてもらっているからこそ、その行為が一層の価値があると感じられるのではないかと思うのです。

これが「床の掃除機掛け」だったら、ルンバでいいや、ということになりますが、複雑なこと、重要なことになると、人間のほうが納得感・満足感があります。

例えば、家族のいない人が末期がんでホスピスに入ったとします。そして、人恋しくなり「誰かに手を握って欲しい」と思ったときに、「人間に手を握ってもらう」のと、「ロボットに手を握ってもらう」のでは、人間のほうが満足感が高いと思うのです。それがたとえ、同じ感触、同じ温度であったとしても。

「あなたの貴重な時間を、私の手を握ることに割いてくれている」という感謝の念が、人間の行為に高い価値を与えているのだと思うのです。

もう一つの例をあげてみます。ステージ3の末期がんになったときに、「人間の医師に通知されたいか」「AIロボットに通知されたいか」というと、人間の医師を選ぶ人が多いのではないかと思います。

人間が通知したって、AIロボットが通知したって、結論は同じですが、多くの人は「自分の命は『ロボットごとき』が取り扱うものでない」と思っているのではないでしょうか。余命を意識させられる、という、大きく人の感情が揺れ動く瞬間には、ロボットではなく人間がいて欲しい、寄り添ってほしいと思うのはある意味当然、、、いや「当然」という共通認識があるからこそ、感情の取り扱いを人間が行うことに高い価値があるわけです。

2.指先を使う作業

これは、『仕事消滅』の中でも取り上げられていた内容です。指先を起用に使う作業は、まだ物理ロボットの技術が追い付いていないので意外に難しいという話です。

感情をうまく取り扱える人が圧倒的有利な時代がくる

妻と意見が一致したのは「これまでにないほど、感情を取り扱える人が有利な時代が来るのではないか」という点です。正確に作業する、複雑なものを取り扱う、ミスをしない、といった点の多くで、AIが人間に負けた後で残るのは、「人間が、人間の感情をうまく取り扱って満足させる」という点ではないかと思うのです。

JPモルガンでは、締結前の契約書類の確認をAIで行った結果、相当数の弁護士とパラリーガルが不要になった、というニュースがありました。このように、企業法務において、正確に作業する、複雑なものを取り扱う、ミスをしないという点では人間は負けています。

ただ、これが離婚訴訟弁護士になったらどうでしょうか。動揺している依頼人をなだめ、目を見据えて話を聞き、深く共感し、その結果として仕事を受注するのだと思います。法律業務がAIによりコモディティ化されると、正確さ、複雑さへの対応、ミスの少なさといった点では、大手弁護士事務所のスーパー弁護士も、街の弁護士も差はなくなります。企業法務は一般的に、感情を取り扱う場ではないので、AIで足りるとなれば、弁護士の企業法務市場が縮小するでしょう。そうなると、法律家としての腕よりも、依頼人の感情をうまく扱えるかどうかがとにかく重要になるのだと推測します。

もちろん、法律分野だけでなくほとんど全ての分野でそうなります。「あなたの仕事は誰でもできます。AIにより技能さもありません。しかし、あなたと話をするのが楽しいので、あなたと話しているとよくわかってもらえている感があるので、あなたに発注します」という流れが強まるのではないでしょうか。

この変化は1,2年ではやってきませんが、5年10年のスパンではかなりの分野で変化が見られることを考えると、自分も感情を伴うコミュニケーション力をいかに高めるかについて学習・訓練すべきと思いました。


2018年の活動方針


2018年の活動方針を考えてみました。年末進行の現実逃避がメインの独り言記事です。

「ライティングからWebマーケティングへ」

色々なお客様からライティングのお仕事を頂いて思ったことは、私の営業気質的に「ライティングを極める」という方向ではなく、「ライティングを一つの核として、そこから広げた提案をして案件を取る」ほうが性に合っていることがわかりました。

家にこもってあれこれ分析するのも好きなのですが、色々な方とお会いして、提案して、交渉して、というビジネスが好きなので、2018年はこちらの比重を高めていく予定です。東京に住んでおり、法人に直接営業するのも容易なのはラッキーでした。

現在のライティングのお仕事は、「指示されたとおりの文章を書いてください」という仕事は一つもなく、どれも企画提案から入るものですが、今後はこの流れをもう一歩推し進める感じです。

この流れは、よくある一般的な流れだと思ってます。Web制作会社が最初はホームページだけ作っていたのを、PPC広告代理店やり、SEOやり、コンテンツ企画やり、いつのまにかWebのマーケティング全般をやっていた、といった話は腐るほどあるかと思います。

私は「営業」「ライティング」「SEO」が強いので、それを核にして、自分でできることと、一緒に仕事させて頂く方々に協力頂くことを切り分けて、チームとして案件を獲得していければなと思っています。

特に中小企業のお客様と話していると、可能性だらけだなと感じます。専任のウェブ担当者を置いている会社は少ないので、ウェブ担当者といえどウェブに注力できないのが当たり前。よって、ウェブは放置されている、というのが残念なことに一般的です。こうしたお客様のお役に立って、コンバージョン増やして、そして信頼感も増やしていくことで、共存共栄していきたいなと。

また、中小企業の面白い所は経営者と直で話ができるところです。もちろん大企業の中の人も面白いのですが、経営者の方との交流から学べることが非常に多いです。いい仕事して、いい人間関係作ろうと思います。

自社サービスへの投資

現在は投資余力がないのですが、少し安定してきたら、少し始めている自社サービスへの投資を増額させようと思います。やはり、自社サービスを当てるのは夢がありますよね。

自社サービスをやるうえでは、「1人でやらず、2人以上のチームでやる」ことを心がけています。チームだと緊張感が生まれるのと、強み弱みを補完しあえるのがいいです。

独学ではなく体系だった学習機会を作る

Webマーケティング関係は、独学で勉強してきましたが、一度体系だった学習やハンズオンを受けて、自分の理解を見直したいという欲求が強まっています。これも、来年には時間的、資金的な余裕を作って取り掛かろうと思っています。

ある程度の基礎ができた段階で、さらに応用に進むにあたり、基礎の抜けがないかを改めてチェックするにはよい段階かなと。


そんなわけで、皆様良いお年を。私はまだ年末進行中です!


2017年を振り返り


2017年を振り返ります。

1.小さな提案を大きく広げた

私は、サラリーマン時代最も長くやった職種は営業です。営業、特に新規開拓の営業がやることは、まず小さな取引を作ること、そしてその小さな取引を大きくすることです。

で、

今年の新たなチャレンジだったのが、「クラウドソーシング」をやるという決断でした。クラウドソーシングをやる以前から、サイトを作ったり記事書いたりしていたのですが、どうやればよいのもか見当つかなかったため、ランサーズで名もなきライターさんに相談しました。

(ちなみに名もなきライターさんの相談室はクオリティ考えると、かなりお得でおすすめです。何を相談したいか明確にしてから相談すると効果がより高いです。が、多忙のため販売停止中ですね)

相談後、何とかできそうだという確信を持ち、クラウドソーシングを始めました。最初は安い案件をやっていたのですが、安い案件をいくら積み重ねても美味しくないので、クラウドソーシングで一度つながったお客様に企画を考えて、営業・提案するようにしました。これがうまくいって、今のビジネスの柱の一つができています。

「練馬のライター」という名前にはなっていますが、ライティングだけでなく、一段広い「Webマーケティング」という場所でビジネスをするように常に心掛け、スキルの幅を広げることに注力しました。ライティングはWebマーケティングの一部品です。

Webマーケティングでビジネスをするにはどうすればよいか。提案することです。お客さんが記事を発注している理由、記事によって得たい成果、記事を発注するときに悩んでいるだろうこと、お客さんの普段の仕事内容から抜け落ちているだろうことなどを想像して提案書を書きます。

提案を書くのは面白いです。お客さんの立場で考えて、あれこれ分析して、紙に落とします。ただ、時間は相当取られます。時間かけても提案が採用されなければ、時間単価はゼロになるので、これがリスクです。この時間をかけられるかどうか、という点について、名もなきライターさんが素晴らしい記事を書いていました。

まさにこの通りです。リスクを取らないと美味しいものは手に入らない。美味しいものは待っているだけでなく、自分で獲得しに行った方が早い。また、美味しいものを手に入れるにはスキルも必要、というわけです。

そんなわけで、クラウドソーシングがはじめの接点だったとしても、やりようによっては案件を広げられるよ、という話でした。

2: 新たにフリーランスや社長さんとの関係を増やした

昨年までの人脈は、これまでよく知っている友人知人のフリーランスや経営者の人脈でしたが、今年は少しずつクラウドソーシングや何かしらの接点でつながった方との縁を人脈にするよう努力しました。

人脈というと「ビジネス人脈」みたいな響きでちょっといやらしいかもしれないのですが、要するにいい意味で「Give & Take」の関係になる、ということです。私は一人社長なので、会社はあるもののフリーランスと同じなので、仕事を融通しあったり、こういうスキルの人がいないかと言われれば紹介したり、また紹介されたり、といった具合です。まずは、「あの人とつながっておくとメリットある」と思ってもらい、そこから一歩進んで「あの人、いいよね」と思ってもらうのがゴールです。

どうすれば、いいよね、と思ってもらえるか。個人的には何かしら相手にGiveをすることではないかと思います。情報でもいいし、気遣っているというメッセージでもいいし、案件紹介でもいいし、誰かをつなぐのでもいいし、小さな事でいいんです。これをちょこちょこやっていると、次第に良い人間関係になっていきます。大切なのは、見返りを求めずにやることです。Give, Give, GiveしてもTakeがないこともありますが、それはそれでいいと思うようにしています。

私は特段凄い能力があるわけでもないのですが、こうやってコツコツ良い関係を作ることは好きで、これによってずいぶん救われています。


まだ年末進行真っただ中で、年が終わる感じが皆無ですが、今年を振り返りました。


中小企業の事例インタビュー

中小企業の事例インタビュー

事例取材は楽しい

先日、お客様と事例取材に訪問してまいりました。

お客様のサービスをよく利用されている企業様で、大変に評価を頂きました。私自身がお客さんの会社に所属しているわけではありませんが、毎月Webマーケティングをご支援させて頂いていることもあり、大変に嬉しかったです。

取材させて頂いた企業2社は、どちらも従業員30名以下の中小企業で、地元密着型の営業を取っている会社でした。中小企業なので、経営者や経営者のすぐ下の人と話ができるため、経営課題と導入理由の結びつきが非常に分かりやすいです。また、大企業者の担当者と違い、事例取材ついでに会社の経営についての話なども伺える点も面白いポイントです。

大手企業事例化の裏側

さて、事例を作成する上で、最も価値があるのは業界トップの会社です。自動車業界であればトヨタ自動車、金融業界であれば三菱UFJ、家電業界であればパナソニック、鉄道業界であればJR東日本、といった具合です。

ただ、こうしたトップ企業は自社の事例の影響力をよく理解しているので、すぐ事例化に応じることはまずありません。担当者に持ち掛けて却下されて、条件交渉して、ようやっとOKが出たと思ったら担当者が異動して、そして事例取材後に原稿チェック時にメタメタに直される、なんてことはよくあります。

また、大企業に事例化をお願いするとき、相手はサラリーマンです。サラリーマンは自分の担当職務をやって評価されます。取引先からの事例化は、自分の評価対象ではありません。つまり、取引先にはメリットはあるが、自分にとっては評価にもならないし、社内調整の手間はかかるし、時間ばかり取られて、、、と面倒だからやりたくないという人は多いのです。

個人的には、前職で某通信会社の事例を作成した際、同様のことがありました。度重なる部署移動と組織変更、確認に次ぐ確認で申し入れをしてから最終的に完成するまで半年かかりました。

さて、誰もが知っている業界トップ企業で導入された、ということは、業界2位以下の企業にとって強い影響力があります。よって、業界トップ企業の中には「事例を作らせてあげるから、またセミナーなどで講演してあげるから大幅に値引きしろ」というような会社もあります(このような事例をネタにした値引き交渉は非常に多くあります)。

そして、こうした交渉に応じて値引きに応じる企業も多くあります。例えば、日本進出して間もない外資系企業だったり、ベンチャー企業だったりと、現在の顧客基盤がまだ弱く、これから事例をてこに顧客基盤を作って急拡大目指す会社などは、こうした交渉にまず応じていると見て間違いないです。別にこうした企業の値引き要求自体を批判する気は全くないです。これも交渉です。

中小企業の事例化は苦労が少ない

話は戻って、では中小企業の事例、例えば「その地域の人であっても知らない会社の事例」には意味がないかというとそうではないです。中小企業の事例作成には3つのメリットがあります。

1.同じサイズの企業が注目する

中小企業の事例は、中小企業に効きます。中小企業が、業界トップ企業の事例を見る時の目は「別世界の話を見るような目」ですが、同じサイズの企業の事例を見るときはもっと具体的に自社での導入を考える目で見ます。同サイズの企業が導入できたということは、コスト的にも工数的にも導入可能だからです。

2.大きなサイズの企業が注目する

大きな企業の担当者が興味がある製品があるが、事例掲載がないとなると「全く実績がない製品なのだろう」と判断されることがあります。特に中小企業やベンチャーの製品サービスはそう判断される傾向が強いです。

しかし、もしここで中小企業での導入事例があった場合、「少なくともある程度は実績がありそうだ」という判断になります。もちろん、製品サービスの品質が良いことは前提ですが、事例掲載は「問い合わせ」などWebでコンバージョンさせるための最後の一押しになります。

3.事例作成の工数が少ない

中小企業の事例を作るのは、大手企業の事例と比べると圧倒的に苦労が少ないです。

大手企業の事例を作るとなると、やりとりだけで相当な工数が持って行かれます。営業担当者にその交渉を任せたとしても、売り上げが伸びるわけではないので「手間ばかりかかる」とやりたがらないケースもあります。

逆に中小企業であれば、導入判断を下すのが経営者である場合が多いので、経営者の一存ですぐに事例化ができます。電話一本で即OKである場合が多いです。

ちなみに事例化するときに、自分の会社のサイトのほうが大規模である場合、自社サイトからお客さんのサイトにリンクを張ってあげると喜ばれます。無料で時間もらって話を聞くので、これくらいはしてあげるとよいです。

事例は積み上げが重要

まとめです。製品サービスをリリースして少しずつ顧客が付きはじめたら、どんどん事例を作っていくことをお勧めします。従業員数が数人の会社でもOKです。まずは、「多くの会社が採用している」という賑やか感を出せればOKです。「こんな小さな企業の事例なんて誰も興味持たないだろう」と思ったら、それは違います。

そして、製品サービスの導入が広がってくるにつれて、事例化する企業のサイズを少しずつあげていきます。

参考情報

自社で事例を作成したいという方、またライターとして事例取材される方向けの事例作成のポイントについては過去記事をどうぞ。

また、当社で事例作成も承っておりますので、ご興味ありましたら「お問い合わせ」からご連絡ください。


執筆記事紹介(みずほ構造改革)


最近、ブログネタが執筆記事紹介ばかりになっております。

最近、メガバンクとITネタが多いのですが、こちらはみずほFGの2017年度中間決算発表時の構造改革ネタです。個人的にはみずほの本気を感じました。

みずほは戦略ミスにより10数年という時間と、多くのお金を無駄にしたあげく、他メガバンクに比べて利益もでていないという残念な状況ですが、この改革をちゃんとやれば相当変わるでしょう。

RPAの導入は、事務効率化・業務プロセス改善という形で静かに進むので、抵抗も少ないでしょう。RPAによるプロセス置き換えが進んでいくにしたがって、非正規社員はどんどん雇い止めに、正規社員は子会社にでも転属させて給料3割カットして飼い殺した後に定年退職させ人員削減完了、となるわけです。

報道では、メガバンク大リストラ!と言われていますが、正社員に関しては、あれは全部嘘です。自然減待ちのことをリストラとは呼びません。また、非正規雇用は「雇い止め」とか「契約終了」であれば、これもリストラとは呼ばないと思います。

人員が少なくても回る組織を作っていった結果、バックオフィスの人員は実は相当数不要になった。そして、フロントも支店数削減していって非対面増やした結果正社員は相当数不要になった、ということになるのではないかと思います。

みずほの戦略は極めて正しいので、あとは実行するかしないかです。実行する上で歯止めになるのは、社内政治とか、部門間のプライドとか、子会社に行って給料下げられたくない社員の抵抗とか、そうした人間のドロドロした部分になります。

こうした抵抗勢力を押さえて構造改革できるかどうかは、みずほの経営陣の本気度合いにかかっているかと。楽しみです。


金融業界のITは得意分野なので、記事執筆をお願い頂くことが多いですが、他にもピュアのITの記事、もっとビジネス寄りの記事などを執筆しております。ご依頼はこちらからどうぞ!


執筆記事紹介 (スクウェア・エニックス決算分析)


以下の記事を執筆させて頂きました。

ドラクエは1,2,3をファミコンでプレイし、FFは1,2,3をファミコンでプレイして以後、どちらのメジャータイトルもプレイできていない私が、スクエニの決算について執筆させて頂きました。

コンソールゲーム会社は、タイトル発売直後の決算で売上がぼーんと跳ねて、それ以外の期間はひたすら耐え忍ぶというビジネスモデルでした。しかしスクエニは、ドラクエやFFを冠したスマホのタイトルを続々とリリースすることで、ブランド力で優位に立った集客と、売上の平準化の両方を実現しています。まさに、保有IPを効率的に売上に変えられているわけで、大変に素晴らしいです。

既に売上・利益ともにスマホゲームがコンソールを上回っている現状を考えると、コンソールのドラクエ・FFのナンバータイトルのリリースは、それ単体の売上よりも、ドラクエ、FFのブランド力の維持の目的のほうが大きくなっているのが現状ではないかと思います。

記事内でも指摘したのが、アジア地域での売上が低いこと。日本のゲーム会社全ての課題とも言えますが、中国はゲーム3強に入っていくのがかなり過酷でしょうし、それ以外の地域となると一人当たりGDPならび人口数を考えると、短期的にはビジネスにしにくいのでしょう。実際、インドネシア法人は清算、中国法人は、、、うまくいっているのでしょうか。分かりません。

とはいえ、投資余力も十分すぎるほどあるので、アジア市場を諦めることは絶対に、絶対にないはず。いつどこでどのように仕掛けてくるのか楽しみです。


といったビジネス記事を書かせて頂いております。ご依頼はこちらからどうぞ!


執筆記事紹介 (三菱UFJクラウド戦略、みずほシステムの歴史)


ここ最近作成した記事をご紹介します。

メガバンクのクラウド戦略を解剖する記事の第一弾となります。三菱UFJは、三菱銀行時代から長らくIBMとの付き合いが最も深かったのですが、IBMのBluemixをクラウド戦略の中心にするのではなくAWSを選択した、というのが個人的には驚きでした。

現代では、「よほどの基幹システムでなければクラウドに置く」のが当たり前です。なので、クラウド戦略という語は「メインのシステム開発プラットフォーム選択」というくらいの重みをもちます。メインに選ばれたAWSは、当然三菱UFJの新規システム、既存システムの移行がどんどん乗っかってきますので、がっつり太いビジネスになります。選ばれなかったマイクロソフト、グーグル、IBM、セールスフォースは特定用途のニッチベンダーとなります。ちなみに、これらのベンダーは全て外資系です。日本のベンダーはクラウドプラットフォームという点では存在感ゼロというのは悲しい事実です。

 

みずほに関しては色々と言われていますが、一番の原因は「三行対等合併」という構図にあったと思います。対等であれば、お互いが自行システム存続と給料とプライドを全てかけてガチンコの闘いになります。結果、3行が合併して、「みずほ銀行」と「みずほコーポレート銀行」という2行ができるという意味不明な結末となりました。

そして、この間違いを修正するまでにかかった時間は10年です。最初に3行合併で1行のみにする。第一勧業銀行のシステムのみ残して他2つは破棄、という決断ができていれば、どれだけの無駄が削減できたでしょうか。無駄となった金額は数千億円に上るでしょう。

M&Aに「輪を持って貴しとなす」は間違いで、食う側と食われる側が明確でないといけない。もちろん、食われる側を形式上立てるのはありです(三井住友銀行におけるさくら銀行出身者の処遇のように)。ただ、実権は食う側が常に持たないと、一貫性を維持できず混乱するだけです。


今回は金融とITという記事でしたが、これ以外にもビジネス記事全般得意です。IT全般、マーケティング全般、ビジネス全般の記事のご用命はこちらまでどうぞ。


独立前にやっておいたほうがよいこと


会社で嫌なことがあった、サラリーマン暮らしに不安が生じた、家族が急に病気になった、もともと独立したいと思っていた、もっと稼ぎたい、などなど、独立したいと思う理由はそれぞれあるかと思います。

以下では、独立して1年ほど経つ私の経験を元に「独立前にやっておいたことがいいこと」と「私の実体験」をお伝えします。

独立前にやっておいたほうがよいこと

1.必要となるお金を計算する

当然ですが、生活費以下しか稼げなければ毎月赤字になります。これを避けるためには生活費以上の金額を稼ぐ必要があります。

しかし、サラリーマン時代には会社が代わりに払ってくれていた、または源泉徴収で意識することがなかったお金があることを忘れてはいけません。

  • 健康保険
  • 所得税
  • 住民税
  • 国民年金(または厚生年金)
  • 法人税(会社の場合)
  • 売上に対する消費税

よって、「サラリーマン時代の生活費が30万だったから、30万円稼げばOK」とはなりません。これでは税金など払えなくなります。よって、独立したらサラリーマン時代より多く稼ぐ必要があります。もし、知り合いに独立してビジネスをやっている人がいれば、一度お金の相談に乗ってもらうことをお勧めします。

なお、当然のことですが、「独身」のほうが「配偶者・子供持ち」よりも固定費が少ないので、独立するなら独身のうちがお勧めです。少しでも独立したいのであれば、若いうちに独立したほうがよいと思います。

2.稼げるスキルを洗い出す

独立してお金を稼ぐ、ということは「何かしらの自分のスキルを切り売りする」か、「事業を作る」か、「投資」かの3択ではないかと思います。

とはいえ、投資をするほどお金がある人はさほど多くないと思いますので、まずは「スキルの切り売り」か「事業を作る」かのどちらかになります。

まず、「事業を作る」です。事業を作るのは長い時間がかかります。そして、事業を作っている間はお金が出ていくばかりで、売上はゼロです。つまり、事業を作るためには時間かキャッシュ、またはその両方が必要です。ただ、事業が回り始めたら青天井で売上・利益をもたらしてくれる可能性があります。

逆に「スキルの切り売り」は、フリーランスを連想するのがよいかと思います。例えば、ライティングができる人であれば「書く」というスキルを使って、時間をかけて作った成果物をお金に換えることになります。よほど悪い依頼主にでも当たらない限り、ほぼ確実に現金化できます。ただ、フリーランスで得られる収入は時間を大量に投下しないと大きくならない場合が多いので、売上・利益が青天井になることはありません。

当座の生活を回すためには、「スキルの切り売り」が最も手っ取り早く確実です。そして、「スキルの切り売り」をして作ったお金が増えてきたら、それを自分の事業に回すのが一般的ではないかと思います。

そこで考えなければならないのは、「自分はどのスキルを売れるのだろうか」という点です。私は最初に入社した会社が大企業でしたが、大企業でニーズがある職種がすなわち、独立して食べられる職種とは限りません。

例えば、「データサイエンティスト」という職種があります。これはフルタイムで働くとなれば、かなり稼げる職種ですが、フリーランスとなるとなかなかスキルを売りにくい職種ではないでしょうか。大手企業では、データサイエンティストは正社員として雇いたい職種ですが、フリーランスで使いたいとは思わないためです。そして中小企業ではデータサイエンティストは不要であることがほとんどです。

私は、「法人営業」「海外営業」「CRM導入」などの経験がありますが、こうしたスキルよりも個人的に身に着けた「SEO」を核とした「ライティング」「サイト制作」のほうがよほど食べられるスキルになっています。

「会社で評価されて働いてきたから、自分は何となく凄いんじゃないか」という思い込みが危険です。フリーランスとして売れるスキルと、会社の中で正社員として働くスキルがマッチしないためです。そこで必要なのが売れるスキルの洗い出しです。自分にはどういった「売れるスキル」があるかを並べてみましょう。そして、顧客がこうしたスキルを買いたいかどうか、いくらで買いたいかどうかを考えてみましょう。

「洗い出してみると、自分には売れるスキルがあまりなかった」と言う人は結構いるのではないでしょうか。もしスキルがなければ、スキルを付けるのみです。自分の得意分野の周辺スキルを付けることでパワーアップする、または得意分野ではないが稼げるスキルをサラリーマンのうちに身に着けるなどの工夫が必要です。

そしてスキルを付ける際、「何のスキルを身に着けるか」は、自分の思い込みで判断するのではなく、独立している友人知人に聞いたり、クラウドソーシングサイトで見てから判断しましょう。せっかく身に着けたスキルが、世間では大きなニーズがない場合は、意味がないことになってしまいます。

3.独立前に営業する

「もし自分が独立したら、こういうスキルを使ってあなたにこうしたサービスを提供できる」と、友人知人にアピールして、仕事を出してもらえそうかどうか探ってみる、または直接営業してみるのは効果的です。独立した最初の月に、どの程度の売り上げが見込めるかを判断できるからです。

例えば、「友人知人から、毎月50万円の売り上げが見込めそう。生活費は30万円だしこれで大丈夫」と思うのは間違いです。そもそも最初の発注があるかどうかも分かりませんし、発注があったとしても2カ月目以後継続発注があるかどうかも分かりません。目安としては、欲しい金額の3倍くらいの売上が見込めそうだというくらい、事前に営業しておくのがよいのではないでしょうか。

ちなみに私は、独立時に欲しい金額の1.5倍くらいの売り上げ見込みを積んだはずが、その半分くらいしか注文されず大変なことになりました。

4.貯金する

独立当初は絶対に見込み通りに物事が進みません。こうなったときに頼れるのは、当座の生活費を支えてくれる貯金です。売り上げがゼロでも何か月か暮らしていけるだけの貯金があると、心安らかに毎日を過ごすことができます。

5.クラウドソーシングを使う

ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシング仕事は、単価は安いですが、当座のお金を稼ぐには良い手段です。自分のスキルを使ってクラウドソーシングで稼げそうな仕事にはどんなものがあるか、調べておくとよいでしょう。

ただ、クラウドソーシングで誰でもできる仕事をやっていると、ブラック企業勤めの人以上に厳しい生活になりますので、クラウドソーシングの単価で満足しないほうがよいですし、クラウドソーシング以外でどうやって仕事を取っていくかを考えることも必要になります。

6.友人・仕事仲間を持つ

仕事やお金をくれるのでなくても、時々会って色々話せる友人や仕事仲間がいることはとても大切です。うまくいかないと収入源に直結するので、精神的になかなか大変な場面も多いです。よって、不安を吐露したり、笑い飛ばしたりする仲間がいるのはとても大切です。

自分より少し先に独立している方で、色々な苦労を乗り越えてきている方であればベストです。そうした方であれば、「自分もそういうことがあったけど、何とか乗り越えてきた。だから君も大丈夫」と励ましてくれます。こうした仲間、先輩が独立前からいると素晴らしいです。

7.目標を作る

計画を立てても予定通りにはなりません。しかし、目標を持っておくこと、どの方向に進みたいのかを決めておくことは大切です。凄腕のフリーランサーという方向性も正しいですし、ビジネスを作るという方向性も正しいです。ただ、目標が違えば当然取るべきアクションも異なります。

目標がないと、何となく目の前にきた案件を一生懸命こなすが、去年も今年も同じようなことをやって、来年も同じようなことをやる可能性が高いです。

私の実体験

私は、数カ月は食べられるお金を貯金してから独立しましたが、お伝えした通り、予定していた案件は半分しか入ってきませんでした。

これは困った、生活できないと思い、最初に手を付けたのが友人知人からの案件を大きくする活動です。提案して、案件を増やすことをやっていました。しかし、友人知人も使えるお金に限度がありますし、使いたいタイミングかどうかもビジネス全体の流れで決まってきます。つまり、来月どの程度の売り上げが上がるか分からないだけでなく、売上が減った場合に他の案件で埋めることが難しいため、打撃が大きかったのです。

よって、大きな収入源に依存するのは危険だ、ということに改めて気が付いて仕事を増やそうとしましたが、なかなか増えませんでした。ここで、「クラウドソーシングって仕事安いイメージしかないけどやってみるか」と踏み出してやってみたところ、確かに単価は安かったです。ただ、一度うまくできた顧客に提案して仕事を広げたり努力をすれば、それなりの売上になってくれることが分かりました。

私は「ビジネスを作りたい人」なのですが、ビジネスを作るには時間とお金の両方が必要です。よって、まずはビジネスを作るうえで「時間さえあればできること」をやりつつも、収入を増やして自分のビジネスに回すお金を十分作ることに集中しています。

最後に「準備しすぎない」

これまで書いてきたこととは矛盾しますが、「万全の状態を作ってから独立しよう」と思っても、万全の状態なんてものはまず作れません。よって、ある程度の不安要素があるのが普通です。その不安要素が許容範囲かどうか、自分でよく考えてみましょう。また友人知人に相談するのもよいかもしれません。

皆様の独立に幸多きことを祈ります。

 


ニッチな集団向けのLP


LP、大好きです

ランディングページ、大好きです。設計するもの大好きですし、色々なLPを見るのも大好きです。

通常のサイトは、考えることが多いです。ブランドイメージをどう伝えるか、どうすればごちゃごちゃしていると思われないか、逆にどうすれば情報がなさすぎると思われないか、レイアウトは、1ページ当たりの長さは、キーワードの盛り込み方は、などなど。

しかし、LPはリスティングから流入させて、LP内で決済させることが目的なので、大変にシンプル。どうすれば購入ボタンをクリックしてもらえるか、この1点だけ考えればよい、というわけです。なので、あまりお上品にはなりません。むしろ、売る側の短期決戦感が露骨なまでにあふれている、この刹那的なところが好きなのです。

ニッチ向けLPの特徴

複数のLPを作れるような予算がある会社さんは別として、大抵は1商品1LPになるかと思います。その商品がマス向け商品である場合と、ニッチ向け商品である場合では、LPの中身がずいぶん違うなあと、改めて思いました。

  • マス向け商品は「多様なニーズを取り込む」必要があり、複数のペルソナを想定する必要があるが、ニッチ向け商品は「狭い濃い集団のニーズを取り込む」ので、1つのペルソナに注力する。
  • マス商品は、広さと深さのバランスが重要。ニッチ商品は、とにかく深いことが重要。

この狭く深いニッチ商品のLPを設計させて頂いたのですが、これは大変に楽しいお仕事でした。クライアントさんから伺った思い、また「こういう思いがあるはず」という内容をこれでもか、これでもかと、ドバドバ投入していくのです。うま味調味料をドバドバ入れたスープのようなものです。このスープ、ニッチな狭い集団以外は味が濃すぎて飲めませんが、ニッチ集団の中の人は喜んでくれるのです(はずです)。

LPも得意です

というわけで、特にLPの設計は得意です(当方、通常コーディングはしません)。「エンジニアはいるが、LPの設計が苦手」という方、会社様がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。

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法人向けIT業界のこれまでとこれから


クラウド化で多くの企業が不幸になったIT業界

クラウド化によって、これまで、みなうまいことやってきた法人向けIT業界が変革を迫られております。

ハード ソフト
(プログラム)
1970年代以前 自前 独自プログラム
1980年代~
2000年代
自前 パッケージ
または
独自プログラム
2010年代以降 クラウド クラウド
ごく一部の企業だけ
独自プログラム

かなりざっくり言うと、このような感じになりました。よって、ハードウェアベンダーと、企業の独自プログラムを受託してきたSI企業が大変になりました。

ハードウェアリソースの活用度が低いハードをたくさん持っているような時代は終わり、リソースをフルに使い倒す仮想化されたクラウド基盤にとってかわったことは、これまで無駄なハードを販売していたメーカーからすると大きな衝撃でした。このクラウドも、最初は仮想PC、次に仮想サーバーとなり、最後にクラウドにとってかわりました。

また、ODMメーカーが急速に拡大したことにより、自社でデータセンターをいくつも持っているクラウドベンダーが、ODMメーカーと直で話を付けてオリジナルのハードウェアを格安で購入することができるようになった、中抜きの打撃も大きいです。

そして、クラウド化により「ファイルサーバー」「メールサーバー」「イントラ構築」のような、いわゆる「インフラ構築案件」は大きく縮小したことも、SI企業を直撃しています。昔は、ファイルサーバー一つ立てるにも、SI企業がやってくることもあったようですが、今はDropboxを契約すれば終わりです。

2008年に、ニコラス・カーが「クラウド化する世界」で予測した通りの世界が実現してしまった後に残ったのは、寡占できた企業のさらなる隆盛と、それに加われなかった大多数の企業の没落だったということでしょうか。

生き残るSI企業とそうでない企業

私自身はずっと、ソフトウェア企業で勤務してきたこともあり、ハードウェアビジネスについては勘所がないので、今後生き残るSI企業はどんなものか、考えてみました。

1.フルラインアップコンサル型

技術の最新動向を追いかけて、最上流から最下流まで全て手掛けられる企業。これは、お金がある大企業にぴったり寄り添って、システム投資を全てリードするタイプといってよいかもしれません。

こうした企業は、新しいテクノロジーを常時たくさん評価して、それについて発信する力、お客さんに良し悪しを伝えられる力(組織力)、IT投資の最初から最後まで全部を描く提案力が必要になります。日系のSI企業で、一番給料が高い、アルファベット3文字の会社が頭に浮かびましたが、実際のところ、どんなもんでしょうか。

2.利益率の高いクラウドサービス持っている型

  • 高単価だけど、数千人以上使っているクラウドサービス
  • 低単価だけど、数万人、数十万人以上使っているクラウドサービス

この辺を持っている会社が強そうです。SI企業は、月額課金型の小粒な法人向けITベンチャーをどんどん買収していきそうな気がします。このようなExit狙いで、多くのベンチャーがでてくるのであれば、素晴らしいことです。

3.低スキル仕事を従順にやる型

頭はないが、人件費の安さで勝負する「人貸し」企業も、意外に生き残るのではないかと思います。ブラック企業で、労働条件もアレでしょうが、「頭は良くなくても、単価が低い人、それも日本語が話せる人が欲しい」という需要は根強いのではと。

この辺りは、日本企業でよくある「日本語で全て済ませたい」という点と、「リモートでなく社内にいて欲しい」という点の両方を満たす、いわば言語バリアーがあるが故の需要です。低単価・低スキル・日本語の人をたくさんかき集めてくる力が、こうした企業の競争力の源泉かもしれません。これは馬鹿にしているわけではなく、こうした生き残り方もありだと思います。

まとめ

クラウド化により、無駄な投資がなくなってしまい、その無駄な投資で生きてきた企業にとっては大変な時代となりました。無駄な投資が戻ることもないので、どういう生き残り方があるのか考えて、生き延びて欲しいですね。