人生で最もスゴかった上司の話


大学卒業後、外資系企業2社で約15年間働いておりました。職種は営業、マーケティング、社内システムなどですが、メインは営業です。

この間、15年で8人の上司がいたのですが、最も優れていた上司(日本人)の話をしようと思います。上司は私と同じ年齢なのですが、私の15年間のサラリーマン人生の中でずば抜けていました。今でも敬愛しています。敬愛=尊敬と愛情です。

上司がなぜあんなに優秀だったのか。いま一度考えてみようと思います。

1.若くして現地法人の社長の地位に就く

地位は人を作る、という言葉がありますが、上司はまさにこれでした。営業としての優秀さもあり、30台前半で現地法人の社長に就き、その責任を果たしていくなかでぐんぐん成長していきました。

営業のプロであった上司は、社長に就いた後は、営業というコアの強みに加えて、マーケティングへの理解、経理財務的な理解、部下の管理、採用、本社とのシビアな交渉など、多面的な力を身に着けていき、毎年毎年総合力が強くなっていっていました。

よく大企業の人が、社内でずっと昇進を続けて、最後に社長になる、というのがありますが、実はこれは間違いではないかと思います。子会社に行って、自分で全部を統括する立場になって、限られたリソースをどう分配するかをヒリヒリと感じながら「経営」しなければ、経営者としての力はつきにくいのではないかと思います。

2.信じて託す

上司はマイクロマネジメントとは真逆の人でした。信じて託す、という言葉がぴったりです。週に一度の打ち合わせで進捗を確認し、状況によってはアクションを迫りますが、それ以外は基本放任。仕事の進め方など、うるさく言われたことは一度もありません。

これは外資系企業ならではの、「できない人は辞めてもらう」という責任の取らせ方があってこそ成り立っていました。信じて託す、やり方については細かく口を出さない、経費の使い方もうるさく言わない、だけど託されたのだから結果は出してもらわないと困る。結果が出なかったら責任を取って辞めること。実際に、採用時に期待されたパフォーマンスを出せないがために辞めた方もいました。

私にはこのやり方がとにかく心地よかったです。

3.プレイヤーとしての圧倒的な力

自分もそれなりに営業経験があり、自信もあったのですが、上司から比べるとひよっこでした。それくらい、力量の差がありました。特に、「場面場面での判断力」に長けていて、同じ状況に立ち会ったとしても、なぜそれだけ質の高い判断力ができるのか、、、とうならされておりました。

この質の高い判断力は、上司が若いころに小さな会社で孤軍奮闘した経験から来ています。扱いの多くない製品を一人で担当し、文字通り日本中駆けずりまわって販売し、その中で百戦錬磨の経営者と多く接してきたこと。これが上司の底力を作っています。

そのころ私は大きな会社で、のほほんと営業していたわけですから、底力の厚みが違います。

4.ユーモア

自分をネタに笑える。それも自虐に走るのではなく、場が緊張しているときにみなを和ませる笑いを提供できる。大変な状況でも飄々としていられるのは、若いころに多く苦労したためではないかと思います。若いころの苦労は買ってでもしろ、これ本当ですね。

5.高い英語力

私も英語力は結構自信があるほうですが、上司は留学経験もあるため、英語力はネイティブとガチで交渉しても負けない、引かないレベル。英語での交渉は話す力よりも聞く力の方が重要。何故なら話すのは自分でコントロールできるが、聞く=相手が話すのは自分がコントロールできないから。マシンガントークでの交渉をも難なくこなしていました。

外資系の現地法人トップはこの交渉力が必要。ネイティブとガチで交渉しても負けない交渉力があるとかなり強いし、本社との信頼関係を築きやすいですね。

そんなわけでよろしくお願いします

ライターとしてのブログ一発目に何を書こうか迷ったのですが、一番敬愛する上司のことを書きました。要は、私はビジネスネタが得意なんです、ということを言いたかっただけです!(半分冗談で半分本当)

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