[ライター向け] WordからGoogleドキュメントに乗り換える5つの理由


ライター向けの小ネタ行きます。

通常、記事はパソコンで書いていると思いますが、具体的にはどのソフト(アプリ)で書いていますでしょうか。たぶん、Microsoft Officeで書いている人が多いのではないかと思います(私もそうでした)。しかし、ここ半年でWord執筆をやめて、Googleドキュメントに乗り換えたら、あまりに快調で最高だったので共有します。

Word = 突然のクラッシュ、不完全な復元

Wordだけでなく、MicrosoftのOfficeアプリケーション全般がそうなのですが、理由不明の突然のクラッシュがかなりの割合で起こります。私の環境だと数日から1週間に一回は起こるくらいの頻度でした(環境によってずいぶん異なると思います)。

私が日々使っているパソコンは、2016年に購入したもので、Intel Core i7 + メモリ16GB + SSDという環境なので、パソコンのスペック不足が原因のクラッシュではありません。他にも変なアプリを入れているわけではないので、結局のところ何故クラッシュが起こるのは原因が分からないままでした。

Wordがクラッシュして困るのは、「データは復元されるものの、直前まで作成していたデータが完璧に復元される」のではなく、「数分前、または数十分前の状態で復元されてしまう」ということです。ドキュメントを保存しながら作成すれば防げますが、都度都度保存ボタンを押しながらドキュメントを作るなんて大変面倒くさいですよね。集中力そがれます。

Googleドキュメントを使うべき5つの理由

頻繁にクラッシュするWordと不完全な復元にいらいらしたので、ふと思い立ってGoogleドキュメントを使ってみたところ、これが大変に快適でした。

1.クラッシュしてもほぼ完全に復元される

Googleドキュメントはブラウザ上で動作する文書作成ソフトで、基本はGoogle製のブラウザであるChromeで使うことを前提に作られています。Chromeは、タブをたくさん開いた場合などに落ちてしまうことがありますが、落ちたとしてもGoogleドキュメントで作成中の文書はほとんど完全に復元されます。Wordだと数分前の状態に戻れば御の字のところ、Googleドキュメントだと通常直前の状態(0秒前)に復元されますし、ごくまれに少し前に戻ってしまうこともありますが、それでも数秒~数十秒前です。

2.軽い

私の場合、Wordが好きでなかった理由は復元だけでなく、「時々なんか重くなる」「すごく困るわけではないのだが、ちょっとストレス」のような瞬間がかなりあったことです。気持ちよく書いていたら、何かちょっと重くなって流れが遮られるんです。

これがGoogleドキュメントに変えてからは、こうしたイライラは起こらなくなりました。とにかく軽快で、思考と指の動きが遮られずにすみます。

3.オフラインでも使える

Chrome上で使うとなると、「オンライン時のみしか使えないのでは」と思われるかもしれませんが、実はオフラインでも使えます。既存のドキュメントを開く場合は制限がありますが、新しいドキュメントの作成であれば問題ありません。

また、新幹線などで移動中にオンラインからオフラインになってしまうことがあっても大丈夫です。この場合でも引き続き文書作成を続けることができます。オンラインになった時点で、差分が同期される仕組みです。

4.Word形式、PDF形式で出力できる

Googleドキュメント上で作った文章は、作成後にWord形式やPDF形式などで簡単に出力できます。ファイルを受け取った側は、Wordで作ったのか、Googleドキュメントで作ったのか気づくことはほぼありません。

5.無料

パソコンに最初からついているOfficeであっても、実は数千円後半から1万円代前半は余分に支払っていますし、後からオフィスを買うとなるとやはり1年で1万円以上払わないとといけません。Office 365のようなサブスクリプション型でも同様です。

しかし、Googleドキュメントは無料です。Wordに相当するドキュメント、Excelに相当するスプレッドシート、PowerPointに相当するスライドが全て無料で使えます。

無料なのでぜひ試してみて

そんなわけで「なるほど」と思った方は、ぜひ試してみてください。Googleアカウントがあれば無料で使えます。なおドキュメントは、パソコン内のGoogleドライブフォルダとオンライン(Googleドライブ)の両方に保存されます。保存容量の上限はGoogleドライブの容量上限になりますが、ドキュメントは容量も小さいので使い切ることはまずないでしょう。


[ライター向け] 記事提案の5つのポイント


「このテーマで記事をお願いします」と、詳細の内容を渡されて記事を書いていると、ついつい受け身になりがちです。もちろん、ライターは受託仕事なので、「依頼主の要求事項をきちんとこなす」ことが必要ですが、それだけでは仕事が広がりません。

例えば、あるサイトで月に50本の記事がアップされていたとして、自分がそのうち5本を書いていたとします。しかし、できれば倍の10本取りたい。そんな時に、ただ待っているだけでは自分の取り分は増えません。こんな時に必要なのが提案です。

提案とは

フリーライターにおける提案とは、依頼主が欲しい内容を先回りして考えて、「こういう内容が欲しいですよね、私書けますよ」と教えてあげて、その結果自分の仕事、売り上げを増やすことです。

依頼主からすると、流入増加のためのネタを自分だけで考えるのではなく、ライターさんが考えてくれることで「ネタを考える手間」が省けて、かつ「自分では思いつかないネタ」が出てくることもありますので、基本歓迎されます。

そして、提案をすることはノーリスクです。考える時間は機会費用になりますが、それを除けば失うものはありません。もし提案がいま一つヒットしなくても、依頼主からすると「いろいろ考えて提案してくれる熱心なライターさんだな」と思ってくれるはずです。印象は良いです。

提案のポイント

提案のポイントは以下の通りです。

1.依頼主より自分のほうが詳しいネタで提案する

例えば、TOEIC学習のサイトを考えてみましょう。依頼主が「TOEIC 990点で、海外大学卒で英語バリバリ使って仕事をしていた」場合、自分が「TOEIC 700点で、英語はあまり使ったことがない」程度の経験しかないと、そもそも提案力が圧倒的に弱いです。

もちろん、弱者の戦略、例えば「TOEICを400点から700点に上げた方法」といった記事など、点数が低くても書ける記事はありますが、どうしても立場上弱くなります。相手の方が圧倒的に英語強いわけですから。このような場合、弱者の戦略的な記事以外の提案は通りにくくなります。

逆の場合を考えてみましょう。例えば「ITと農業」というサイトがあったとします。しかし依頼主はITも農業もさほど詳しくないとします。この場合、自分がITもしくは農業のどちらかの知識があれば、立場は相当強いです。相手が知らないネタを引っ張り出してきて、「これは書くべきネタです」と提案することができるからです。ITについて詳しいが、農業についてさほど詳しくないという場合でも、ITの農業のニュースなどを見ると、ITの観点から農業の自動化・効率化・安全などを結び付けて考えられます。

  • アフィリエイトサイト向けの記事で、依頼主はテーマについて特別詳しいわけではない
  • 総合ニュースサイトなど、多くのネタがたくさん入っているサイトで、依頼主は個別のテーマはよく知らない
  • ITと農業、のような2つのテーマの交わりについてのサイトで、依頼主は片方のテーマについては詳しいが、もう片方のテーマについては詳しくない

もしあなたの依頼主がこのような方で、あなたがそれなりに詳しい分野であれば、提案は大歓迎されますし、提案が通る率も高いです。

2.最大でも現在の2倍程度の本数の提案にとどめる

依頼主も月ごとの予算があるので、毎月50本の記事を5本ずつ、10人のライターさんに依頼しているところ、「100本ネタを考えたので、今月納品してもよいですか」と言われたら、さすがに「予算オーバーです」となります。

また、急に本数を増加させると、他のライターさんを切らねばならないので、依頼主からするとリスクです。他のライターさんを切ったとしても、たくさん納品してくれるといった人が本当にきちんと納品してくれるかは、分からないからです。よって、「よい記事を提案してくれ、きちんとしたクオリティで、期日までに納品してくれる」という信用を作る必要があります。

例えば、毎月50本上がっているサイトのうち、最終的に20本を取りたいとしても、徐々に本数を増やしていくのがおすすめです。例えば、毎月5本書いていたら10本提案してみる。そして数カ月かけて「よい提案、良い記事、期日通りの納品」という信頼を作り、そのうえで、「実はまだまだ書けます。20本いかがでしょうか」と提案するという流れです。

もちろん、提案する本数は期日までに必ず納品できる本数にとどめるようにしましょう。欲張って提案したが、納品が間に合わなかったとなっては逆効果です。信頼を失います。

3.自分の書きやすい内容に引き付けた提案にする

どうせ記事を書くのであれば、書いていて楽しくなる内容を書きたいものです。よって、提案する内容は自分の書きやすい、書きたい内容に引き付けるとよいです。

提案をする

提案が通る

自分が比較的書きやすい、また書きたい内容が書ける

快い体験、楽しい!

と、このようになります。こういう土俵に持ち込めると、「お金をもらってつまらないことを書いたりまとめたりして、何とかお金をもらう」のではなく、「それなりに興味があることを比較的楽しく書いてお金がもらえる」という状態に近づきます。もちろん、いくら楽しいネタでも書いていると辛いこともありますが、苦手なネタよりははるかによいはずです。

「自分に引き付けた内容を書く」リスクは、「どうしても似たようなネタ、似たような切り口になりがち」だということです。よって、似たようなネタ、切り口の場合は、納品月をずらすなどの工夫だったり、ネタの広げ方、新しいネタ、新しい切り口などを常に考えて模索する必要があります。

4.SEOを考慮して提案する

自分の好きなことを書いて、その記事の品質が高かったとしても、ユーザーの流入がなければ仕方ありません。よって、「提案する記事が流入増加につながるのか」を考えたうえで提案することが必要です。つまりはSEOです。

SEOに関するテクニックはWebに山ほど上がっています。無料でできる内容で構わないので、自分なりにこう考えてみた、このような題名、このような構成、このようなキーワードにしてみた、という「考えた証拠」を依頼主に見せてあげましょう。

そのうえで、「こんな感じで考えてみましたが、もし足りないことがあれば学習したいので、ぜひ教えてください」と言えば、多くの依頼主は「考えて提案してきてくれるのか、ありがたい」と感じてくれるはずです。

ライターの多くはSEOを考慮して記事を書いていないので、こうしたライターは貴重です。依頼主は、SEOが分かるライターを優遇します。そして、SEOを考えた提案は単価アップ交渉の材料になります。

あとSEOが分かると、「ライター業だけでなく、自分でアフィリエイトサイトを作ってみよう」というときに半端なく役に立ちます。

5.提案が受け入れられない場合理由を聞く

提案が受け入れられないと、正直がっかりします。しかし、この時に「ダメだったか」としょんぼりするのではなく、ちゃんと理由を聞きましょう。理由としてはこのようなものがあるのではないかと思います。

1.提案の質が低い

「提案の方向性は間違ってはいないが、レベルが低い」という内容です。この場合は、「ぜひ良い提案をしたいと思っているので、どのような点でレベルが低いと感じたのか教えて欲しい」ともう一歩突っ込んで聞いてみましょう。

  • 構成が良くない
  • 専門性が低い(内容が薄い)
  • SEOが考慮されていない、流入が見込めない

など、回答があるはずです。そのうえで「さらに食らいついていって、質を上げて提案するか」、それとも「ちょっとテーマ的にこれ以上質を上げるのは難しいので、もう提案しない」かを選べばいいわけです。

2.提案の方向性が違った

提案の質はいいが方向性が違うことを理由に、提案が拒否されることはほとんどありません。多くの場合、「いい提案ですね。ただ、うちのサイトはこのような趣旨なので、流れと結論をこう変えて執筆お願いできませんか」となるはずです。

もし、方向性を理由に拒否された場合も突っ込んで聞いてみましょう。

3.記事数を増やす余力がない

「1人のライターの記事を増やすと、ライターを減らさないといけない」「今のライティング体制を崩したくない」と依頼主が考えている場合は、提案してもすぐに増えないでしょう。ただ、一度提案したが、依頼主がやむを得ない事情で提案を飲めない、ということは、ある意味「ライターが依頼主に貸しを作る」ことになります。「せっかく提案して、内容も良かったのに、依頼主側の事情で採用できなかった」わけですから。

依頼主からすると「せっかく提案してくれたのに申し訳ないな」という気持ちが残ります。そして、こうした申し訳なさは、「別なライターが書けなくなった」というような場合に、あまたに白羽の矢が立つことにつながります。

このように、今すぐ提案が採用されなかったとしても、損することは全くありません。

4.依頼主が記事を全部考えているので、提案は受け付けていない

かなり作り込んだサイトを作っている場合、既に依頼主側が「完璧な記事リスト」を作っている場合があります。こうした場合は、提案しても受け入れられる可能性が低いです。依頼主側で考え抜いて、「これでいける!」という記事全体の中に、別種のものを入れるのは違和感があるからです。

ただ、こうしたサイトであっても、最初に作った記事リストのストックが尽きた場合などに、こちらが提案した記事が採用される場合もあります。ただ、提案が通るには時間がかかるかもしれません。

まとめ

「書くのが好きでたまらない」という方でも、得意分野、不得意分野があるかと思います。提案する、ということは、できるだけ自分の得意分野の経験、知識を生かして書く、それも楽しく書くことにつながります。

依頼主に言われるままに書いている方は、そこから脱却するためにも、今月は新たに提案してみてはいかがでしょうか。


お酒をさくっとやめてみよう


20歳から「何となく」「周りが飲んでいるから」という理由で、ずっとお酒を飲んできたのですが、30代中盤でお酒をぱったりやめました。サラリーマンと比べて、特に自己管理能力、時間管理能力が必要となるフリーランサーの方におすすめします。

カジュアルな酒飲みだったころの話

家では、年に数回しか酒を飲まない父と母のもとで育った私は、大学入学後、人並にお酒を飲むようになりました。とはいえ、「お酒が好き」というよりは「お酒を飲む場が好き」なので、お酒自体をすごく好きになることはなかったです。よって、飲み会に行ってお酒を飲むが、まあビール1,2杯に加えて、ウイスキーとかワインを1,2杯という程度のカジュアルな酒飲みでした。

とはいえ、周りがお酒を詳しくなるのに影響されて、自宅ワインやウイスキー、バーボンなどを買ったり、「オーパスワンという高いワインがあるらしい、ふむふむ」といった聞きかじりの知識を頭に入れるなどはしていました。

「酒ってデメリット多くないか?」と気がつく

飲み会に行けば、何杯か酒を飲んでいた私ですが、30代中盤になった時にふと気が付きました。「酒って結構デメリットだらけじゃないか?」ということに。

1.二日酔い

そこまでお酒に弱いわけではないが、そこまで強くもない私は、少々多めに酒を飲んだ翌日は、寝起きが悪かったり気分が悪かったりします。サラリーマンであれば、「今日は調子が悪いから、午前中はおとなしくしていよう。まあ飲み過ぎたし仕方ないか」で済みます。しかし、フリーランスになると「自分が生み出した制作物なりサービスの量=お金」となりますので、午前中稼働できなければ、半日近くが無駄になってしまいます。つまり、大変に時間がもったいない、そして作業量、収入に直結します。

2.カロリー

ビールのジョッキ1杯で100-200kcal、他のお酒もそれなりにカロリーがあります。ただでさえ、飲みに行くと焼き鳥とか脂っこいものなどを食べたくなるのに、これに酒のカロリーが加わるので太ります。もともと大変太りやすい体質(ただいまダイエット中)なので、酒を飲むのは健康に良くないのです。そして、健康を害しても一定期間は守られるサラリーマンと違い、フリーランスは守ってくれるものがありません。

3.お金

お酒に詳しくない私でも一度だけすごく美味しいワインを飲んだことがあります。グラスから香りがもわんもわんとあふれ出てくるような凄いワインでしたが、グラス一杯で2,000円とか3,000円くらいするようなものでした。
毎度、こんなすごいワインを飲むのでないにしろ、お酒を何杯も飲むと普通に数千円します。が、これがウーロン茶であれば1,000円台くらいで済みます。

お酒をやめようと思い私がやったこと

「よし、お酒をやめるか」と思って私が取った行動はたった2つです。

1.家にあるお酒を捨てる(料理用を除く)

特にお酒好きではなくても、もらったお酒とかが何本かありましたが、安い酒であれば捨てて、高い酒であれば友人にあげました。「こんな酒、ただでもらっていいの?」と言われた酒もあったので、大変喜ばれました。

2.飲み会で「お酒やめました」と宣言する

前提として私は「飲み会には行くが、お酒は飲まない」と決めました。飲み会が嫌いになったわけではなく、お酒を飲まないと決めたからです。
最初のころは、飲み会に参加する際に「お酒やめました。お酒飲まなくても幸せなことに気が付きました」と言っていました。

しかし妻に「その表現の仕方だと、『お酒を飲まないと幸せになれないあなたたち』と解釈されかねず、嫌みに聞こえるかもしれないから、別な表現にしたほうがよい」と指摘されました。よって、「少量のお酒でも翌日起きられないので、飲めないんです」と、あくまで飲まないのは「飲みたくない」のではなく、「朝起きられないから」と言い張りました。

反応はどうだったか、というと、あっさり受け入れられました。

幸いなことに当時勤めていた会社は超絶ホワイト企業だったのと、友人知人で酒を強要するような人はいないので、「あ、そうなんだ」という程度の反応です。ま、お酒を強要するような人がいる飲み会には、そもそも参加しないです。
「健康診断の数値が悪かったの?」とか、「病気とかじゃないよね?」など心配してくれる人もいましたが、「いやー、最近起きられないんですほんとに。年のせいですかね。うちの家系はみな酒弱いですし」というと、「なるほど、そうなんだー」と納得してくれました。

結果、どんな飲み会の席でもひたすらウーロン茶を飲んでいてもOKの身分を獲得しました。

お酒の席が終わって、割り勘で会計する際、「お酒を飲んでないのに、飲んだ人の分も含めて多めに払わないといけない」気がしないわけでもないですが、自分が飲んでいたらもっと会計が高くなっていたわけですので、結局は得しているのだと思うことにしました。

お酒をやめて得たもの

1.二日酔いからの解放

お酒を飲んだ翌日は、体調不良や頭痛などがなくても、寝起きが悪いことがよくありました。いつもより1時間くらい多く寝ないと活動できないような感じです。しかし、お酒をやめたことで、こうした軽い二日酔いがなくなり、「酒が原因で寝起きが悪い」ことが皆無になりました。
「酒を飲んで、すごく幸せな感覚がした結果、寝起きが悪くなる」のであれば、まだ分かるのですが、私の場合「酒を飲んで、普段と感覚変わらないが、寝起きが悪くない」のであれば、単なる損です。こうした感覚がなくなったので、飲み会の次の日は得した気分になりました。
もちろん、飲み会の翌日も通常時と同じように稼働できますので、飲み会が理由での作業パフォーマンスの低下もありません。自分の行いが原因の無駄がなくなると、「自分の人生、仕事、時間の使い方を、きちんとコントロールできている」と思えるので、心の安定にもつながります。

2.カロリー、、、いや体重は変わらなかった

私は現在ダイエット中ですが、もしお酒を続けていたらもっとダイエットが困難だったであろうと想像がつきます。飲み会で、酒飲んで、脂っこいもの食べて、デザート食べて、とやっていると、酒を飲まないのに比べて200-500kcalくらいは余計なカロリーを取ってしまうからです。
酒を飲まない結果痩せた!という話になればいいのですが、そもそもそこまで飲み会にいく頻度が高くないので、体重自体は変わりませんでした。

3.お金はわずかに節約できたかも

お金は節約できたと思います。が、一回の飲み会で節約できる額は1,000円とか2,000円程度なので、微々たる額です。「お酒をやめた結果、ずいぶんとお金が貯まったな」というほどの金額ではありませんでした。そもそも、飲みに行くことも少ないですし。

4.人生で困ったときに酒に逃げなくなる

さきほど妻と話していて、なるほどと思ったことです。普段からお酒に親しんでいる人ほど、「人生で大変なことがあったときに、精神的に参って酒に手を伸ばしてしまいがちになる」そうです。普段は適切な酒量を保てる人も、人生で数度しかないような大きな衝撃を受けた際に、酒におぼれてしまい、健康を害して再起のチャンスを逃してしまうことになりがちです。例えば、家族が亡くなったり、事故に合ったり、失業したり、仕事で大失敗したりなどのイベントです。
普段から酒を遠ざけておけば、困ったときに取る対策に「飲酒」がそもそも出てきませんので、健康を害しない方法での精神の回復方法を模索することになります。これは、お酒に依存してしまうよりもはるかによい方法です。

まとめ

「皆がお酒を飲むので、何となく自分も飲んでいる」という人は多いはず。「お酒の味が好き」「酔っている感覚が好き」というのであれば、ぜひ飲み続けていただければと思うのですが、「飲酒自体から特に得ているものがない」方はぜひ、お酒をやめてみることをおすすめします。

ちなみに私は1-2カ月に一度程度、ビールの味が恋しくなります。こうした時は、「オールフリー」などのアルコール0.00%のビール系飲料を飲んで十分に満足しています(美味しいビールとそうでないビールの味の差がそこまで気にならないので)。


アフィリエイト2サイト敗戦記とそこから得たもの


ライターですが、アフィリエイトサイトを運営していました。が、これまで作っていたアフィリエイトサイト、2サイトを「ほぼ報酬が見込めないサイト」として格下げすることにしました。こちらについて書いてみたいと思います。

サイト1: 英語情報サイト (150記事, 2年弱運営)

英語学習、英語で仕事といったネタは豊富にあるので、英語情報系のアフィリエイトサイトをいっちょ作ってみるかと思い、約2年前に制作を開始しました。既に実績のあるアフィリエイターの友と組んで、2名体制です。

2人の役割分担は明確です。

私:記事作成
友人:サイト作成、SEO

私の記事と、友人のSEOノウハウがかみ合って当初は順調でした。月間検索数が数千程度のキーワード狙いで、最も高い順位で15位くらいまでは行ったと思います。その後は15位くらいから30位くらいをふらふらしながらも、まだまだ上を狙えるかもとおもっていました。

しかし、約1年ほど前、突然サイトが飛ぶ(順位が急激に下がる)現象が発生しました。そして、検索順位の100位圏外に姿を消したり、また登場するが80位とかだったりという不安定なサイトとなってしまいました。

記事によっては、月間検索数が数百程度のキーワードで1桁台の順位がついているものもあったのですが、発生件数自体は3カ月に一度程度になってしまい、月に直すと数千円台前半しか売り上げが上がらないという状態に突入しました。

順位が安定しない状態になってからも、定期的に記事を入れるなどしたのですが、順位の不安定さから立ち直ることができなかったため、今後はアドセンスサイトに格下げ(アドセンスサイト=通常のアフィリエイトサイトよりも、PV単価が低い)することになりました。

サイト2: 英語教材販売サイト (20記事, 8カ月運営)

次に同じ友人と一緒に作ったのが、特定の英語教材を売るためのサイトです。この教材自体の概要は理解していましたが、ちゃんとやれば確実に成果が出る教材、手法であることから、やってもいいかなと思ったのです。

1000-2000字程度の記事をたくさん入れるというやり方の、サイト1と異なり、サイト2は5000字以上の長文のみのページで、読み進めていくと最後教材に落ちるというページ構成となりました。

サイトの構成は非常に分かりやすく、絵も多く入れてとっつきやすいページ作り、そして内容は非常に濃いという方針で作りました。が、こちらは商標ワードで30位くらいまであがりましたが、その後うまくいきませんでした。

何故失敗だったのか

まずはサイト1の失敗理由です。

1: サイトのターゲットが明確でなかった

英語学習といってもターゲットはたくさんいます。バリバリ海外で働いている人がリスニングを強化するのも英語学習ですし、TOEICで300点しか取れない人が点数をアップさせるのも英語学習です。サイトの趣旨としては「TOEIC 300点しか取れない人向け」にすべきだったのですが、ターゲットがぶれて初心者以外の記事も多くしてしまった結果、サイトが散漫になってしまいました。

2: キーワードを意識してライティングしていなかった

アフィリエイトサイトなので、順位が上がらないことには意味がありません。売ることが目的です。しかし私は、順位を上げるためのキーワードに対する理解が不十分なまま記事を書いてしまいました。キーワードをより意識して記事を書けば、順位を上げ多くのアクセスが望めたのではないかと思います。

 

次にサイト2の失敗理由です。

1: 熱意が足りなかった

これに尽きます。かなり忙しい中で、目先の仕事をしてお金を稼ぎながらサイトを育てるのはなかなか大変です。最初に20記事ほど入れた後で、その後の記事追加はほとんど行えませんでした。

2. 確定条件の変更

サイト2は、特定の英語教材に特化してサイトを作っていたのですが、この商材の確定条件が途中で変更され、確定させるのにかなりハードルが高くなりました。これも熱意を下げる理由の一つでした。

3. 商材自体が今一つ流行っていない

満を持して登場した商材だったのですが、今一つ流行っていません。商標ワードでの検索数は数千台の前半 (1,000ちょっと) しかないため、そもそもの流入の総量自体が見込めませんでした。これがかなり成長していたら、「よっしまだまだ育てるぞ」という気にもなるのですが、熱意が続きませんでした。

失敗から得たもの

「そうか、よくあるアフィリエイト失敗談かw」と思われるかもしれませんが、実はアフィリエイトサイト運営から学んだことは非常に多く、私の人生的にはむしろ成功かも、と思っております。

アフィリエイターは「アフィカス」などと馬鹿にされることも多いのですが、サイトにどのように流入を呼び込むか、どのようにコンバージョンさせるかを考えるプロです。凄腕アフィリエイターである友人と一緒にサイトを運営したことで、「SEOの定石」を学ぶことができました。

もちろんSEOにおいて「これをやれば『必ず』順位が上がる」というものはありませんが、「これをやれば『かなりの確率で』順位が上がる」という定石は存在します。全くの畑違いの場所で仕事してきたので、数年前までは「SEOなにそれ」でしたが、友人と一緒にサイトを育てる努力をすることで、じっくりと学習することができました。収益的にはうまくいかなかったですが、友人には感謝しかないですほんと。

というのも、SEOはかなり汎用的なスキルであるためです。例えば、自分が仮にAというスキルを持っていたとして、そのAというスキル単体で戦うのではなく、AというスキルとSEOを組み合わせると、持っているAというスキルが急に価値を増すのです。

私は、「IT」「営業」というスキルがこれまでの核だったのですが、これに「SEO」を加えることでかなり汎用性が高まりました。ちょうど独立するタイミングでかなりSEOについて理解が深まっていたので、現在自分の会社の受託ビジネスにおいて役立っています。

もしライターの方でこの記事を読んでくださっている方がいれば、自分でアフィリエイトサイトを作ってみるのはとてもお勧めです。アフィリエイトサイトを作って育てる努力をすることで、単に「良い記事を書く」だけでなく、「売れる記事を書く」という視点を学ぶことができます。そして、記事の依頼主が求めているのもまさに「売れる記事」だからです。

なお、私もアフィリエイトサイト作りもまだ諦めてはおりません。現在複数のサイトを仕込んでいる途中です。今度は花を咲かせたい、、、!!!


ニッチな集団向けのLP


LP、大好きです

ランディングページ、大好きです。設計するもの大好きですし、色々なLPを見るのも大好きです。

通常のサイトは、考えることが多いです。ブランドイメージをどう伝えるか、どうすればごちゃごちゃしていると思われないか、逆にどうすれば情報がなさすぎると思われないか、レイアウトは、1ページ当たりの長さは、キーワードの盛り込み方は、などなど。

しかし、LPはリスティングから流入させて、LP内で決済させることが目的なので、大変にシンプル。どうすれば購入ボタンをクリックしてもらえるか、この1点だけ考えればよい、というわけです。なので、あまりお上品にはなりません。むしろ、売る側の短期決戦感が露骨なまでにあふれている、この刹那的なところが好きなのです。

ニッチ向けLPの特徴

複数のLPを作れるような予算がある会社さんは別として、大抵は1商品1LPになるかと思います。その商品がマス向け商品である場合と、ニッチ向け商品である場合では、LPの中身がずいぶん違うなあと、改めて思いました。

  • マス向け商品は「多様なニーズを取り込む」必要があり、複数のペルソナを想定する必要があるが、ニッチ向け商品は「狭い濃い集団のニーズを取り込む」ので、1つのペルソナに注力する。
  • マス商品は、広さと深さのバランスが重要。ニッチ商品は、とにかく深いことが重要。

この狭く深いニッチ商品のLPを設計させて頂いたのですが、これは大変に楽しいお仕事でした。クライアントさんから伺った思い、また「こういう思いがあるはず」という内容をこれでもか、これでもかと、ドバドバ投入していくのです。うま味調味料をドバドバ入れたスープのようなものです。このスープ、ニッチな狭い集団以外は味が濃すぎて飲めませんが、ニッチ集団の中の人は喜んでくれるのです(はずです)。

LPも得意です

というわけで、特にLPの設計は得意です(当方、通常コーディングはしません)。「エンジニアはいるが、LPの設計が苦手」という方、会社様がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。

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法人向けIT業界のこれまでとこれから


クラウド化で多くの企業が不幸になったIT業界

クラウド化によって、これまで、みなうまいことやってきた法人向けIT業界が変革を迫られております。

ハード ソフト
(プログラム)
1970年代以前 自前 独自プログラム
1980年代~
2000年代
自前 パッケージ
または
独自プログラム
2010年代以降 クラウド クラウド
ごく一部の企業だけ
独自プログラム

かなりざっくり言うと、このような感じになりました。よって、ハードウェアベンダーと、企業の独自プログラムを受託してきたSI企業が大変になりました。

ハードウェアリソースの活用度が低いハードをたくさん持っているような時代は終わり、リソースをフルに使い倒す仮想化されたクラウド基盤にとってかわったことは、これまで無駄なハードを販売していたメーカーからすると大きな衝撃でした。このクラウドも、最初は仮想PC、次に仮想サーバーとなり、最後にクラウドにとってかわりました。

また、ODMメーカーが急速に拡大したことにより、自社でデータセンターをいくつも持っているクラウドベンダーが、ODMメーカーと直で話を付けてオリジナルのハードウェアを格安で購入することができるようになった、中抜きの打撃も大きいです。

そして、クラウド化により「ファイルサーバー」「メールサーバー」「イントラ構築」のような、いわゆる「インフラ構築案件」は大きく縮小したことも、SI企業を直撃しています。昔は、ファイルサーバー一つ立てるにも、SI企業がやってくることもあったようですが、今はDropboxを契約すれば終わりです。

2008年に、ニコラス・カーが「クラウド化する世界」で予測した通りの世界が実現してしまった後に残ったのは、寡占できた企業のさらなる隆盛と、それに加われなかった大多数の企業の没落だったということでしょうか。

生き残るSI企業とそうでない企業

私自身はずっと、ソフトウェア企業で勤務してきたこともあり、ハードウェアビジネスについては勘所がないので、今後生き残るSI企業はどんなものか、考えてみました。

1.フルラインアップコンサル型

技術の最新動向を追いかけて、最上流から最下流まで全て手掛けられる企業。これは、お金がある大企業にぴったり寄り添って、システム投資を全てリードするタイプといってよいかもしれません。

こうした企業は、新しいテクノロジーを常時たくさん評価して、それについて発信する力、お客さんに良し悪しを伝えられる力(組織力)、IT投資の最初から最後まで全部を描く提案力が必要になります。日系のSI企業で、一番給料が高い、アルファベット3文字の会社が頭に浮かびましたが、実際のところ、どんなもんでしょうか。

2.利益率の高いクラウドサービス持っている型

  • 高単価だけど、数千人以上使っているクラウドサービス
  • 低単価だけど、数万人、数十万人以上使っているクラウドサービス

この辺を持っている会社が強そうです。SI企業は、月額課金型の小粒な法人向けITベンチャーをどんどん買収していきそうな気がします。このようなExit狙いで、多くのベンチャーがでてくるのであれば、素晴らしいことです。

3.低スキル仕事を従順にやる型

頭はないが、人件費の安さで勝負する「人貸し」企業も、意外に生き残るのではないかと思います。ブラック企業で、労働条件もアレでしょうが、「頭は良くなくても、単価が低い人、それも日本語が話せる人が欲しい」という需要は根強いのではと。

この辺りは、日本企業でよくある「日本語で全て済ませたい」という点と、「リモートでなく社内にいて欲しい」という点の両方を満たす、いわば言語バリアーがあるが故の需要です。低単価・低スキル・日本語の人をたくさんかき集めてくる力が、こうした企業の競争力の源泉かもしれません。これは馬鹿にしているわけではなく、こうした生き残り方もありだと思います。

まとめ

クラウド化により、無駄な投資がなくなってしまい、その無駄な投資で生きてきた企業にとっては大変な時代となりました。無駄な投資が戻ることもないので、どういう生き残り方があるのか考えて、生き延びて欲しいですね。


[ライター向け] クライアントを選ぶ


フリーライターの「フリー」とは、”freedom”のフリーです。上司から言われたことをやるのではなく、独立して仕事を選べる、という立場です。

とはいえ、生活のため、違和感がありながらも仕事を請け続けているかも多いはず。その違和感はどこから来るのか、そして違和感をどのように解決すればよいのかを考えてみましょう。これこそが、「フリー」である強みを生かして、クライアントを選ぶという行為です。

1.単価が安い

解決策1: 単価を上げる
解決策2: 仕事を断る

単価が安いことのみが不満、ということは、逆に言えば「単価以外は不満がないこと」とも言えます。自分がそれなりのアウトプットを出しているという自負があるのであれば、単価を上げる交渉をしてみましょう。単価を上げる交渉については、前回の記事をご覧ください。

そして、単価がどうしても上がらなさそうだったら、そのお客さんからの仕事は断ってしまいましょう。もちろん、断る仕事以外に、バックアップの仕事を持ったうえでの話です。

2.担当者との相性が悪い

解決策1: 仕事を断る

私が仕事を始めたばかりの際、スマホ関連の仕事を頂きました。単価は悪くありませんでしたが、担当者の指示が抽象的でした。その指示を何とかくみ取って納品したものについて、「あなたの記事はなっていない」的なことを指摘されました。「あなたのクラウドソーシングのプロファイルには、このように書いているのに、納品物は違いますね」的な皮肉も言われました。

単価は高いのでどうしようかなと考えましたが、この時私は、お互い合意の上、さくっとお断りました(個人的には英断でした)。相性の悪い担当者と付き合って、自分のエネルギーを減らすと、生活や他の仕事にも影響がでます。よって、「この人とコミュニケーションを取るのが大変ストレス」だと思ったら、さっと身を引きましょう。

3.仕事が合わない

解決策1: 目指す方向性に合致するなら、踏ん張って学習する
解決策2: 仕事を断る

ライター業をやっていると、「この仕事はやりにくい、自分には合わない」と感じる瞬間があるのではないかと思います。

私の例を上げましょう。私が仕事が合わないと感じたのは、「格安SIM関連の記事」でした。既に公開されている情報を整理してまとめるだけで、情報を網羅的にまとめるだけの仕事で、自分のこれまで培ってきた洞察力はいらない仕事でした。こう言ってはなんですが、誰でもできる仕事だと思いました。

この仕事は自分が将来めざしたい方向性でもないので、何とか納品を終わらせて。その後はお断りしました。

と、このように、「自分の将来的な方向性に合致しない仕事」であれば、お断りするのもありです。

逆に、「将来的な方向性には合致しているが、自分の実力がないうえに『合わない、難しい』と感じている仕事」であれば、踏ん張って学習して仕上げることをおすすめします。

「将来的な方向性」というと漠然としていますが、つまり「単価が高い仕事」か、「自分が書きたい内容の仕事」かのどちらかでしょう。これを満たすのであれば、諦めずに力を付けましょう。

まとめ

指示されることに慣れている、相手のことを考えてしまう、といった、ある意味従順な方は、なかなか仕事を断りにくいと思います。しかしクライアントの担当者は、あなたのことを「記事を収めてくれるライター1号」としか見ていないことも多々あります。

よって、もし違和感を感じたら、それを変える努力をするか、どんどん断りましょう。といっても、「やります」といったことを、先方の合意なく途中で投げ出すことはダメです。先方に合意を取って断る、または今月分は納品を終えて以後断る、というように、あなたの評価に影響が出ないようにしましょう。


[ライター向け] 既存のクライアントから売り上げを増やす方法(価格交渉)


突然ですが、私はもともと営業だったので、「できるだけ値引きせず高い価格(定価)で売るのが仕事」でした。

ライターという立場もこれと全く同じで、「できるだけ高い単価で、文章という商品を売るのが仕事」です。

私はこういう、価格交渉となると、営業の血が騒ぐせいか、妙にワクワクしてしまいます。今回は、リピート時に、こんな感じで価格交渉してみたよ、という方法について共有したいと思います。

前提として

まず、以下でお伝えする価格交渉の前提は以下の通りとなります。

1.リピート案件
2.成果物にクライアントが満足している
3.自分の文章に自信がある

既に、文章を販売したことがあって、満足してもらっている。自分もいい文章を書いている自身がある。だから、もう少し単価を上げたいというのが前提です。「一度目の受注時の値上げ交渉」については触れませんので、お間違いないよう。

そしてもう1点重要な点です。

4.価格交渉決裂してその仕事がなくなっても、他で穴埋めできる

その仕事が唯一の収入源、その収入がないと生活できない場合は、交渉力ゼロだと思ったほうが良いです。クライアントの立場が圧倒的に強いからです。

例えば、「単価上げてください」と交渉してみたものの、「単価上げるんだったら、今後書いてもらわなくてもいいです」とクライアントから言われたとします。この仕事がなくなると生活に困るので、決裂した後に「やっぱりこれまでの単価でお願いします」といった場合、クライアントからすると「なんだよ、このライター。結局いままでの価格で仕事受けるんだ。今後絶対値上げしないでおこう」と思うでしょう。

値上げ交渉は、他にオプションがあるからこそ「交渉」になります。よって、もしあなたが、大口先1件からのみ受注しているような場合は、大変危険ですので、早めに他のクライアントも探しておくべきです。

既存クライアントから売上を増やす方法

1.「他と比べて単価が安いので、今後はX円以上でないと受けられません」と言う

これは正面突破といってよい方法だと思います。「あなたの単価は、他のクライアントより単価が安いです。今後も書いてほしかったら値上げしてください」というものです(なお、伝え方はもう少し婉曲にしましょう)。

もしあなたの文章に、現在の単価以上の価値があれば、また、クライアントがあなたのことを個人的に気に入っているのであれば、値上げを飲んでくれるでしょう。

「個人的に気に入る」というのは、「記事の品質が高い」「レスが早い」「愚痴を言わない」「言い訳をしない」「納期を守る」「記事作成ガイドラインを守る」といった点を満たせば、気に入られるライターになると思いますよ。

2.「Wordpress投稿もやりますので単価あげてください」と言う

アフィリエイターは大抵Wordpressなので、アフィリ記事を書いているライターさんには良いテクニックではないでしょうか。もちろん、自分でWordpressベースのサイトを作って、Wordpressについて知識を付けておく必要があります。

また、Wordpressに加えて、画像を無料サイトから持ってきて入れるなどすると、単価を上げる理由になります。私もサイト運営しているので分かりますが、画像を探してダウンロードして、サイズ変更して挿入するのって、時間がかかって結構面倒ですので、喜ばれるかと思います。

3.「キーワード調べて、当該キーワードを上げる記事書きますので単価上げてください」と言う

これまでは、クライアントが全て記事案を出していたが、自分でSEOを勉強して、どのようなキーワードだと流入が見込めそうかと考えて、提案する方法です。キーワード選び、題名、構成、文字数など、自分で考えて提案です。

これは、特にアフィリエイターのクライアントには大変喜ばれる提案ではないかと思います。アフィリエイターはキーワード順位が命なので。

4.「これまで2000字でしたが、3000字にしたいです」と言う

これは、文字当たりの単価は上げられなさそうだが、記事1本当たりの単価は上げたいときに使う方法です。文字数多めでしっかりした記事を書ける人であればよいのではないでしょうか。

5.「これまで月5本でしたが、10本書けます」と言う

これも4と同様に、文字単価は上がっていませんが、1クライアントからの収入を増加させることができるので、まだまだ書く時間に余裕がある人にとっては、よいテクニックです。得意なテーマでまだまだ書ける、ただ単価交渉にはまだ早いかなという時に使ってみましょう。

6.「私、実はこんなこともできますので提案させてください」

ライティング以外で得意技がある人は、「ライター業以外にもこんなことできますので、一度提案させてください」といって、提案するのはありかと思います。

クライアントが困っているであろうことの中で、自分のスキルで助けることができることについて、「何を」「どのように」「どの指標で」助けることができるかをスライドにまとめて提案です(これっていわゆる「営業」ですよね)。

ちなみに私の経験ですが、とある会社様に記事を書いていたのですが、「貴社のサイトにはこういう弱みがあります。私はこういう方法でお役に立てます。また、こんなこともできます」と提案することで、自分の立場を「ライター」から「頼れる外注さん」に移行させ、案件を大きくしたことがあります。

(私が一番好きなのは、この「提案させてください」です。ちなみに)

まとめ

上記のテクニックの中で、クライアントごとに使えそうなものがあれば、ぜひ使って、値上げ交渉、受注額増額交渉をしてみてください。


IT Spending Forecast, 2Q17 Update: Game Changer with Digital Business and Data Centers


法人IT業界で育ってきたので、法人ITの調査会社のドンである、ガートナーさんにはいつも敬意を払っております。

ブログのネタに詰まって、久しぶりにガートナーのサイトを見たのですが、これがなかなか面白かったです。Webinarも聞きましたが、資料をダウンロードするだけで足ります。

IT Spending Forecast, 2Q17 Update: Game Changer with Digital Business and Data Centers

(出典: https://www.gartner.com/webinar/3749563/

要約すると、以下の通り。

  • 短期的にはクラウドが伸びまくっている。
  • 2021年まで、コンシューマも企業も含めたIT投資は拡大を続ける
  • 2021までに特に伸びる分野は、ソフトウェアとITサービス
    • ソフトウェア=SaaS
    • ITサービス=人件費と独自ツール開発費でしょうか

ITサービスの部分は、日本だとSIerだと思いますので、ここがかなり伸びているのは驚きです。クラウド推進で削減したIT投資を、差別化できる部分に投資する必要があり、それが独自ツール・独自プログラムとかなのでしょうか。この辺りはシステム装置産業である、金融業界がけん引しているのかもしれません。

上記のグラフを見ながら、2021年の日本の状況を考えてみると、

  • デバイス → 減少
  • データセンター → 増加
  • ソフトウェア → 増加
  • ITサービス → 減少
  • コミュニケーションサービス → 減少

というようになるのではないかと予想しておきます。人口が減少する国は、全体の投資も減少せざるを得ない気がしますね。

まとまりがない話ですが、今日はここまで。

 


[ライター向け] 依頼者はライターの何に対価を払っているか


ライターと依頼者を両方やっている、練馬のライターです。

ここ最近、執筆をお願いすることが増えてきたのですが、ライターの時には気が付かないが、依頼者になるとすぐに気が付くものがあります。

今回はその辺りについて書いてみたいと思います。

依頼者はライターの何に対価を払っているか

「は?そりゃ記事に対して対価を払っているんでしょ。だから、ライター、書く人という職業なんだよ」「記事のクオリティと分量でしょ。簡単で短い記事は安く、難しく長い記事は高い」という回答がすぐに返ってきそうです。

しかし、依頼者は純粋な記事以外についてもお金を払っている、いや、「お金を払ってもいい」「払いたい」と思っています。いくつかあげて見ましょう。

1、短納期

これは結構分かりやすいと思います。航空券を買う時も、「1カ月前なら2万円で買えたチケットが、1日前だと5万円になっている」なんてことはよくあります。短納期での仕事の依頼は、相手に無理を強いたり、予定の大幅な変更を余儀なくさせることがあります。よって、料金が高くなります。

2、意図を汲んでくれる力

別の言い方で言うと「阿吽の呼吸」です。依頼者が「Aをお願いします」と頼んだら、ライターが「分かりました」といって、Aが期待する成果物を仕上げてくる。依頼者が詳しく説明しなくても理解してくれる。これが阿吽の呼吸です。

阿吽の呼吸力を鍛えるには、相手が欲しいと思っている成果物を自分なりに考え、共有し、納品するという繰り返しが必要になります。一定期間やり取りが積み重なると、「この人が求めているものは、この水準のクオリティで、この方向性だな」ということが分かるようになります。

3、短く要点を押さえたメッセージ

依頼者とライターの関係は、通常冷めた関係です。依頼者の観点だと、予算の範囲内でできるだけ良い記事を書いてもらいたい、コミュニケーションにかける労力は最小限にしたい、そう考えています(少なくとも私はそうです)。

よって、やり取りする文章は短いほど良いです。時々、仕事の依頼を出すと、無関係な長い文章で応募してくる人がいますが、これは相手に「長い文章を時間をかけて読め」と強要しているのと同じで、印象は大変悪いです。

また、何を言いたいのか分からないメッセージもよくありません。例えばYESなのかNOなのか、こちらのアクションが必要なのか不要なのかが分からないメッセージは相手に「聞き返すための追加の労力」をかけさせています。自分のメッセージがわかりにくく、相手が聞き返してきた時点で、自分の文章力のなさを恥じるべきです(とはいえ、私もたまにやってしまいますw)。

要点を網羅しているが、短く分かりやすい文章、これが重要です。相手の問いに端的に答えていて、かつ5W1Hをカバーしている。こうしたやり取りがありがたいです。

4、レスの早さ

「ご確認お願いします」とメッセージを送って、長期間返信がないと不安になります。できれば24時間以内、遅くとも48時間以内に返信が欲しいなと思います。

もし返信が面倒な場合は、「連絡ありがとうございます。後ほど確認して返信します」でもいいので、「メッセージを読んだ」ことがわかる内容を返信してほしいなと思います。

大学生の時に受けた授業でこんなことを言っている先生がいました。「メールは生もの。24時間以内に食べると美味しい。それ以上になると、食べられるが美味しくはない」。今思うと、なかなかうまいこと言っていたなと思います。

5、提案力

今月の納品が終わった、さて来月はどうなるのかな。と思ったときに、提案してくれるライターは大変ありがたいです(私もライターの立場になると、例外なく提案しています)。

「来月どうなるのかな」とライターが思っているとき、依頼者も「来月どうしようかな」と考えていることが多いです。こうした時に、「来月はこういうテーマが良いと考えて、記事テーマを提案させて頂きます」などと言われると、「おおっ、これはありがたい。お願いします」と言われる可能性は高いです。

6、ポジティブさ

ここは、人によって異なるかもしれませんが、私はメッセージをやり取りしていて、「この人はポジティブでエネルギーがあるな」「この人とメッセージやり取りしていると楽しいな」と感じられると、とても嬉しいです。

ネガティブなものが感じられるメッセージからは、エネルギーが奪われますが、ポジティブなメッセージからは逆にエネルギーをもらうことができます。

もし同じような内容を依頼するのであれば、ポジティブな人と付き合いたいと思います。

まとめ

というわけで、ここ数カ月の仕事依頼経験から、漠然と考えていたことを具体的に文章にしてみました。依頼者も人間なので、喜ばせることができれば、懐がゆるくなります。依頼者を喜ばせるため、ぜひ上記ご活用ください。